2020年5月撮影

朝の散歩で撮った写真をTwitterにアップしたところ、怖いくらいにバズってしまったボケた父です。

娘よ、個人情報に配慮した写真を撮ってくれてありがとう。
「上手に撮れなかった」
と撮った時につぶやいた写真は、みんなが上手と言ってくれているみたいだよ。

ようやく落ち着いて来たので、撮影の設定とか何でこんな写真になってしまったのかを整理しておきます。


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撮影機材について

カメラはNIKON D600、レンズは単焦点レンズのAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gです。

どちらも2012年発売なので(カメラ趣味の界隈では)新しいカメラやレンズではありませんし、どちらもこの1〜2年で中古購入したものです。

この春にNIKON Z50のレンズキットを新品で買っています。
最新のミラーレスで撮った写真の方が間違いなく綺麗で失敗も少なく、瞳AFの実力でボケたお父さんは生まれないと思います。

しかし、私にとってのメインカメラはD600です。
これはMFの古いニッコールレンズを使い、自分でピントを合わせて写真を撮ることが楽しいからで、ネットに上げることは有りませんが、ピンぼけ写真も含めて日常を楽しく記録しておきたいからです。

カメラを取られたのでこの写真はiPhoneSEで撮りました。
デジタルズームなのでちょっと画質落ちてます。

カメラの設定について

絞り優先モードの開放F1.8、オートフォーカスは中央指定のダイナミックAFモードなので撮影したい被写体を中央に捉えて、シャッターボタンを半押ししておくと3D-トラッキングで被写体を追尾してくれる設定です。

ピクチャーコントロールはスタンダードで、(面倒くさいから)JPEGで記録したまま加工等はしていません。

娘が撮りたかった写真とは

構図のとおり橋の横に立つ父親の写真です。

最初は娘から見て右側に立っていたのを
「パパ、もうちょっと右によって!そう、そこ」
と誘導されたので構図としては娘の意図とおりだったんだと思われます。

何故こんな写真になっちゃったのか

原因1:いつものマニュアルフォーカスレンズではなかったから

父のカメラには普通マニュアルフォーカスのレンズがついています。

持ち歩いているカメラバッグに入っている10本のレンズのうち、6本がマニュアルフォーカスのレンズで、通常使っているのはNikkor-H Auto 85mm F1.8とAI Nikkor 50mm f/1.2Sなので、どちらもマニュアルフォーカスのレンズなのです。

カメラを受け取った娘がいつもの様にピントリングを回していたので「あ、それはカメラが合わせてくれるよ」と言ってしまったのが失敗でした。

ファインダーに表示されているフォーカスポイントもマニュアルフォーカスではあまり意識していないので、自分でフォーカスポイントを移動させる意識がありませんでした。

原因2:シャッターの半押しが上手く出来なかった

子どもの手なのでサイズも握力も小さく、小型サイズとはいってもフルサイズのNIKON D600を右手一本で完全にホールドする力はまだありません。

狙った位置に3D-トラッキングで捉えてシャッターを半押ししたまま構図を整える握力がありませんでした。

娘の意図する構図だと中央が完全に背景となるため、シャッターに指をかけた時にオートフォーカスが動作してしまったようです。

原因3:被写界深度が浅すぎた(F値が小さすぎた)

コマンドダイヤルを上手く回してF値をコントロールするためにはグリップを握っている手の指を使う必要がありますが、娘の握力ではまだ難しい操作です。

しかもGタイプのレンズには絞りリングが無いので、マニュアルレンズでやっているような左手での操作が出来ません。

この辺はカメラを渡してあげる時にそっと設定してあげるべきでしたが、離れた場所に立つモデル父にはちょっと無理でした。

原因4:3枚であきらめた

意図する構図のまま固定する握力が娘にはまだ無いので、ゆっくりと3枚連射してモニター確認していましたが
「上手に撮れなかった」
とすぐにあきらめてしまいました。

娘にとっては「作品」ではないので撮れなかったら「まぁ、いいか」程度なんです。

  • 撮りたい時にストラップをかけて撮る。
  • 撮ることを楽しむ。
  • 撮っては駄目な時はきちんとカメラはしまう。

この3つがお約束のポイントなので、カメラの操作方法は無理に教えません。

カメラと写真を楽しみたい

どんな失敗写真でも、撮影した時の記憶を楽しくさせてくれる写真は全て大切なものです。

私にとってカメラと写真は仕事でも作品でもなく、楽しい趣味でありたいと思っています。

趣味でしか無いので無理に高いカメラやレンズを買うことはありません。買うのは自分のお小遣いの範囲です。

そうなると買えるのは古いカメラやレンズになってきますが、撮ることを楽しむためであれば不便さも楽しみになります。

娘にとっては父のカメラはそういう物と思っているので、マニュアルでピント合わせにもチャレンジするし、フィルムの一眼レフだって娘から「撮ってみたい」とお願いしてくることもあります。

娘のマイカメラCOOLPIX W100も購入から3年になるので、もう少し成長して次のカメラを欲しがった時のためにNIKON Z50を用意しています。

NIKON Z50なら小学生でも無理なく握れるサイズですし、瞳AFで失敗も少ないです。撮りたい写真のイメージがあるのならマウントアダプターFTZを利用して父のレンズを使える準備はしています。

でも、それは娘が「撮りたい、貸して!」と言ってきた時の話であり、NIKON Z50は父のカメラなので「貸す」だけです。
自分のカメラとして欲しいのであればお年玉を貯めて買ったりしてもらうつもりだし、それでも足りないのであれば正しく親にお願いして「必要な理由」をプレゼンして説得してください。
(それでも買えないものは買えませんけど)

娘に撮って写真は遊びの1つでしかないので、将来写真に興味を持ち続けるのかはわかりませんが、父としてはいつまでも一緒に散歩しながら撮りたいなと願ってます。

AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
メーカー:ニコン
発売:2012年2月
レンズ構成:9群9枚
対応センサーサイズ:フルサイズ
焦点距離:85mm
最短撮影距離:0.8m
絞り(F値):1.8~16
絞り羽根枚数:7枚(円形絞り)
オートフォーカス:あり
手ぶれ補正:なし
フィルターサイズ:67mm
質量:約350g
— 私感 —
ポートレート向けの85mmとしておそらくFマウント最後のレンズ。
最初のNikkor-H Auto 85mm F1.8が自分的に最高のAutoレンズだったのでもう一本85mm単焦点をと考えて購入。
思った以上に軽量なのに自分好みの写りだったので愛用しそう。


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