2018年4月撮影

フィルムカメラで撮影した写真、やっぱりSNSとかで掲載したいのでデジタル化したいよね。

カメラのキタムラとかでデジタル化してもらうことも出来るけど、600万画素クラス程度しかないので自分で取り込んでデジタル化しているので、そのやり方を細かく紹介してみます。

サンプルで使用したのはニコンFGにAi Nikkor 28mm F/3.5をつけて4歳カメラ女子とデートした時の写真です。
フィルムはLOMOGRAPHY COLOR NEGATIVE 100になります。


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まずはネガ取り込み使用する機材の紹介

ででーん

メチャクチャ手作り感満載ですが、マジに手作りです。
同じ様なもののちゃんとした製品版が「Nikon スライドコピーアダプター ES-1」として3000~4000円程度で販売していますが、

たった3000円をケチりました。

D7100に500円で購入したAi Micro-NIKKOR 55mm f/3.5、その先にチップスターの空き箱を100均のビニールテープで補強し、同じく100均のPPシート(クリア)を加工して取り付け、内側のPPシートはネガと同じ大きさの四角い穴をあけています。

これを使ってネガをPPシートの間に挟み、最短ピント位置ギリギリに固定してF8程度で撮影します。もちろんRAWモードです。
撮影時の背景は均一な明るさで、出来る限り明るいほうがやりやすいので、太陽からちょっとだけずらした快晴の空に向かって撮影します。

面倒なので手持ちしてiPhoneSEで撮影したらどうなる?

iPhoneで撮るとこんな感じ

撮れなくは無いですが残念ながら解像度不足とネガの歪みが生じます。
撮り方次第でしょうが、L判サイズの写真をiPhoneで撮るほうが高画質になるかなというレベルです。

無理やりやってみるとこんな感じ。
とりこんだネガデータはその後に何度でも調整を試せるので、おとなしくこだわってネガをとりこみましょう。

あと、バックの光源の均一性も重要です。
天井などの蛍光灯などでは均一性が弱く、スマホの画面を最大輝度で真っ白を表示させた上も試しましたが、この場合は液晶の格子模様が写真に写り込んでしましました。
写真のネガって本当に小さいサイズに情報が圧縮されているんですね。

いよいよネガから写真に現像していきましょう。

これからの作業はiPhoneSEでLightroomCCを使います。

撮影したネガの写真はこんな感じ。裏表に悩んだ時にはネガの余白にある数字を見ると裏表の確認がやりやすいです。

最初にネガ自体の色の影響を消すためにホワイトバランスととります。

「カラー」を選択してスポイトを選択。
撮影された画像以外、ネガの余白部分を選択してホワイトバランスをとります。

次に3☓2サイズで水平をとりながら写真部分を切り抜きます。
出来るだけギリギリのサイズで切り抜くのは小さなスマホ画面では結構神経を使う作業です。

次に「ライト」を選択して「カーブ」を選択。
この後の作業をやりやすくするためにヒストグラムは表示しておきます。

まずは全体のカラー反転です。
カーブの左下の点を左上に、右上の点を右下にとりあえず移動します。
このままではちょっと色が薄い感じだと思います。

カーブの左右の点をピクトグラムの左右に余白が大体なくなる程度にまで詰めて行きます。
詰める前にはピクトグラムの左側に小さい山がありましたが影響が少ないので無視したので左側に露出オーバーの部分が結構ありますが我慢します。
赤・緑・青それぞれの山がありますが、この時点では全体として見ます。

次に赤系を選択し、赤系のヒストグラムの左右端が全体の左右端に合うように調整します。
弓形に弧を描くように調整もできますが、フィルムの特徴が無くなる気がするので私はあえて直線でのみ調整していきます。

次は緑系のヒストグラムの調整です。
こちらも赤系と同じようにヒストグラムの左右端を全体の左右端に合うように調整。
だいぶいい感じになってきたかな。

最後に青系のヒストグラムの調整です。
同じようにヒストグラムの左右端を全体の左右端に合うように調整。

ここまでで、なんとなく全体に色がかかったような感じがするのであれば緑・赤を含めてもう一度微調整。

調整が完了したらJPEGファイルに書き出して完成です。
私はフィルムの個性も活かしたいし、時間もかけたくないので大雑把に現像してあげるようにしています。

ハッキリ言って面倒くさいけど、自分で色味をいじっていくのは楽しいので一度ぜひお試しを。
そしてフィルムを買える今のうちに一度フィルムカメラでの写真を体験してみてください。

あ、写真の右下の端が黒い縦ラインになってる。
切り抜き作業の時のミスだ。
ピクトグラムで出ていた小さい山の正体はこれかな。

Ai Nikkor 28mm F/3.5
メーカー:ニコン
発売:1977年3月
レンズ構成:6群6枚
対応センサーサイズ:フルサイズ
焦点距離:28mm
最短撮影距離:0.3m
絞り(F値):3.5~22
絞り羽根枚数:7枚
オートフォーカス:なし
手ぶれ補正:なし
フィルターサイズ:52mm
質量:約235g
— 私感 —
フィルム時代の特徴のない軽く・暗く・安い広角レンズ。
でもニコンFGにつけるとバランスも絶妙で、晴天の屋外でF8あたりに設定し、フォーカスを3mに固定すればパンフォーカス。
フィルム写真らしいスナップショットが気軽に撮れます。


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