2022年7月撮影
約5年、増え続けるNIKKORのMFレンズ達を一気にドライボックスに封じ込めた恐ろしいレンズの名はAF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
高画質でありながら絞り開放から2〜3段までの変化というMFレンズの楽しさを満足させる魔性を持つ。
性能は手持ちのSラインレンズで同じく標準50mm域のNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sの方が絞り開放から躊躇なく使えて性能的にもコストパフォーマンス的にも上だけど、撮影を楽しむという視点と出てくる写真の魅力としてはこちらのレンズの方が上に感じる。
MFレンズを使っている人だとよく分かるけど、2〜3段絞ると画質が大きく改善する所が最近の高性能な単焦点レンズを使っている人には使いにくいのかな。
この絞り開放から2〜3段までの変化をそのレンズの個性と感じ、状況と自分の好みに合わせて適切なF値をコントロールというか、「味見」をしていくのが何よりも楽しい。
NIKKORのMFレンズ達は本当に2〜3段絞ると現代のレンズ達と本当に遜色ない写りをしてくれるんだけど、それだとあえてMFレンズを使っている意味が無いので意図的に絞り開放ばかり撮りがちになってしまう。
でもこのAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの場合はMFレンズの楽しさを感じさせつつも瞳AFを使って現代の高性能単焦点レンズと同じかそれ以上の写りを見せつけてくる。
おそらく今後は出てこない、使いこなす事を楽しませる魔性のレンズだね。
日常の何を撮っても本当に楽しいが、生き物を撮ると本当に別格に感じる。
最近は本当にこのレンズだけで良いんじゃないかと思えてくるなぁ。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
メーカー:ニコン
発売:2013年10月
レンズ構成:6群9枚
対応センサーサイズ:フルサイズ
焦点距離:58mm
最短撮影距離:0.58m
絞り(F値):1.4~16
絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
オートフォーカス:あり
手ぶれ補正:なし
フィルターサイズ:22mm
質量:約385g
— 私感 —
発売当初から気になっていたが、色々と自分の中で理由を付けて避けていたレンズだったが、中古価格が9万前後は底値だろうと思って思い切って購入。
NIKKOR Z のSラインレンズの方が絞り開放から躊躇なく使っていけるほどの高画質だが、高画質でありながら絞り開放から2〜3段までの変化というMFレンズの楽しさを満足させる魔性を持つ魅惑のレンズ。
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