2017年11月撮影

「それフィルムカメラでしょ、何でそんなの撮るの、もったいない」

小学校の運動会でニコンFGのシャッターを切った時、嫁に言われた一言。

兄の応援そっちのけで友達と遊んでいた4歳カメラ女子がいたので何となく撮影したんだけど、確かにフィルムカメラは1枚撮影するたびに確実にコストがかかる。

なぜ横にあったD7100ではなく、あえてフィルムカメラのニコンFGで写真を撮ったんだろう。


広告

D7100は望遠レンズだったから

確実に理由の一つのではある。
砂埃が舞っている学校グラウンドの横で出来るならレンズ交換はしたくないし、交換している間にシャッターチャンスを逃す可能性も高い。

iPhoneのカメラでもいいじゃん

レンズ交換するよりも遥かに早く、おそらくフィルムカメラよりも高画質な写真が簡単に撮れるだろう。
そもそもiPhoneは常に持ち歩いているんだから、何で運動会に持参したカメラバッグにニコンFGを忍ばせていたんだろう。

フィルムカメラで撮りたいから撮った

普通の方には理解不能だろうけど、それが一番の理由なんだろうな。

つまり綺麗で高画質な写真が欲しんじゃない。

自分で体を移動させて単焦点レンズの構図を決める。
自分でフォーカスと絞りを操作して主役にピントを合わせる。
自分でシャッタースピードをコントロールして露出を合わせる。
自分でフィルムを巻き上げてシャッターを切る。

その一連の無駄な作業を楽しんでいるんだと思う。

しかもフィルムカメラは現像に出すまで見ることができない。
ニコンFGの中には撮影可能なフィルムが20枚以上残っているので、運動会で撮影した写真も見ることが出来るのはしばらく先だろうな。

というわけでその時の写真がまだ無いので、代打として更に古いニコマートFTnを構える兄ちゃんの写真。

ニコマートFTnは開放F値の自動設定機能が初めて搭載された機種で、伝説のニコンのガチャガチャという今では無駄な儀式を見せたら凄い興味津々で見ていた。

いつの時代もメカニカルなギミックは男子の心を魅了するんだよ。きっと。

NIKKOR-S Auto 5cm F/2 
メーカー:ニコン
発売:1959年6月
レンズ構成:5群7枚
対応センサーサイズ:フルサイズ
焦点距離:50mm
最短撮影距離:0.6m
絞り(F値):2~16
絞り羽根枚数:6枚
オートフォーカス:なし
手ぶれ補正:なし
フィルターサイズ:52mm
質量:約185g
— 私感 —
ニコンFマウント最初の標準レンズでニコンFと同時に発売。
レンズの性能もあまり良くはないですが、Fマウントの始祖を所持したいと欲求にまけました。


広告

コメントを残す