2020年6月撮影

購入したNikkor-N Auto 35mm F1.4が酸化トリウム含有レンズで極微量の放射線を出すアトムレンズらしいとは知っていましたが、予想通り黄色くなっていました。

まぁ、そういうレンズだと知っていて、一本くらいアトムレンズ欲しいなぁと思って購入したので想定通りなんですが、デジタルのオートホワイトバランスである程度問題なく使えるらしいとは聞いていたが、ファインダー内の映像はプリズムを通しただけで補正されないのでやはりテンションが下がります。

実際にどれくらい違うのかを説明するのが少々難しいので、ファインダー内の見た目に近い色の1枚を撮影し、右半分だけ横断歩道の白線を基準に補正してみました。

このファインダーはやっぱり辛いぜ。ということで・・・

959円のブラックライト

黄化を改善できると言われる紫外線をレンズに照射するためにLEDで紫外線を発生させるブラックライトを入手。

どこの家にもある余剰フードにガムテ固定

見た目にはアレですが実用上は問題ないはず。

おそらくアトムレンズは後玉側だと思われるが、ブラックライトのサイズが前玉とほぼ同サイズだったので、後玉側につけて受光量を減らすよりも前玉側につけて集光した方が効果的かなと判断。

単三電池3本で動作するので、充電電池を2セット用意して数時間おきにローテーションさせる事にしてみた結果・・・


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輝度を最大に上げたiPadの上に置いての撮影で、日によって若干の明暗差があるのでiPad上の白い画面でホワイトバランスを調整した画像です。

3日程度で見た目が劇的に改善し、1週間で実用に問題ないかなという程度に改善してきた気がします。

それでも普通のレンズと比較すると少しは黄化が残っていますが、元の状態が分からないのでコレってどこまで改善するんだろうと考えつつ、9日で紫外線の継続照射は終了。

さぁ、アトムレンズを楽しむぞ。

Nikkor-N Auto 35mm F1.4
メーカー:ニコン
発売:1971年3月
レンズ構成:7群9枚
対応センサーサイズ:フルサイズ
焦点距離:35mm
最短撮影距離:0.3m
絞り(F値):1.4~22(Ai改造では16)
絞り羽根枚数:9枚
オートフォーカス:あり
手ぶれ補正:なし
フィルターサイズ:52mm
質量:約415g
— 私感 —
NIKKORレンズ初のマルチコーティングで、アトムレンズと言われる名玉35/1.4。シリアルナンバーから最初期ロットと思われる純正Ai改造品が出品されたので思わず競り落としてしまった。
予想通りの黄化レンズだったが、50/1.2と同じく絞り変化による楽しみが味わえる。
(1971年3月発売)


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