2021年3月撮影

早朝の桜並木を散歩していた時に撮った1枚。

1970年初期のNikkor-N Auto 35mm F1.4という大口径レンズをあえて絞り開放で撮ると、やはり逆光や周辺部に無理している所がハッキリと分かってしまう。

撮った後に流石に厳しいなと思って絞りを2つ絞った写真。
最近のレンズと比較すると、まだまだ画質が良いとは言えないかなと思うけど、先に撮った絞り開放と比べたら全く違っているのがよく分かる。

正直に言うと画質だけを求めたら70年代のレンズよりも最新のレンズの方が遥かに写りは良い。それこそエントリーモデルに付属する標準ズームのキットレンズの方が良いし、スマートフォンのカメラにも負ける可能性だって高い。

でも、絞りをコントールすることでハッキリと画質が変わる事の楽しさは、今の高性能なレンズ達では楽しめない遊びなんだよね。


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楽しいと言ってもやはり限界は有って、正直なところZ6にNikkor-N Auto 35mm F1.4を付けて撮影したのは全部で10枚ほどで、「あー、やっぱりココではこのレンズじゃないよなぁ」と感じてこの後、NIKKOR-P Auto 105mm F2.5に交換しました。

アトムレンズの宿命か、黄色味がどうしても感じて順光での青空とかが辛かったし、逆光の時はコーティングの差が感じる。

昔の大口径レンズは「ボケを楽しむ」ではなく「不足する明るさを何とかカバーする」ためのものなんだよなと感じた早朝でした。

Nikkor-N Auto 35mm F1.4
メーカー:ニコン
発売:1971年3月
レンズ構成:7群9枚
対応センサーサイズ:フルサイズ
焦点距離:35mm
最短撮影距離:0.3m
絞り(F値):1.4~22(Ai改造では16)
絞り羽根枚数:9枚
オートフォーカス:あり
手ぶれ補正:なし
フィルターサイズ:52mm
質量:約415g
— 私感 —
NIKKORレンズ初のマルチコーティングで、アトムレンズと言われる名玉35/1.4。シリアルナンバーから最初期ロットと思われる純正Ai改造品が出品されたので思わず競り落としてしまった。
予想通りの黄化レンズだったが、50/1.2と同じく絞り変化による楽しみが味わえる。
(1971年3月発売)


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